まだ衝動で消耗しているの?~ギャンブル脳と会話する変な人~

ギャンブル依存症のあんどれです。依存症と向き合っているうちに脳の声が聞こえるようになってきました。

パチンコ屋に入ったら死んじゃう装置

久しぶりにブログを更新する気になったあんどれです。

今日はギャンブル依存症界隈ではよくでるワード「底つき」について書きたいと思います。ギャンブル依存症当事者が金銭や精神的な面で本当に逃げ場がなくなり、全てを観念して回復に向かい始める瞬間を我々の間では「底つき」と表現することがあります。)

そして、今日のタイトルですが、これは先日私が放送したツイキャス内で仲間と底つきについて会話している時に出てきたワードですw

※これは私が勝手にその場で思いついたワードです

その放送内で仲間にそれでブログを書いてみてよと茶化された事に加えて、よくよく考えてみると「底つき」を考察するには中々どうしていいワードじゃないかと我ながら感心したのでこのようなタイトルになっております。

 

 

「底つき」の瞬間は人それぞれ

仲間の話を聞いていても「底つき」というか「これ以上はヤバい」という事に気付いて回復への道を歩みだすタイミングというのは本当に人それぞれです。

私の様に債務整理がきっかけの人から、借金額がだんたんと膨らんできて自分の中での「ヤバい額」に達した時、親など家族に泣かれたとき、借金をしそうになった時。

などなど、本当に人それぞれな体験談を耳にします

何故このような個人差が出るのかというのは大変興味があります。

 

私の場合は債務整理だった

私の経験での底つきは債務整理で弁護士に相談をしにいったことでした。

なぜ、この行動が底つきに繋がったのかと言うと。それまでの私は借金に借金を重ねての自転車操業の繰り返しだったり家族の肩代わりであったりと、決して許されない方法ではありましたが借金を踏み倒したり、返済ができないという態度を債権者に表明したことがありませんでした。

というより、怖くて怖くてそれができませんでした

相手を怒らすのも怖かったし、借金を踏み倒すのだけはしないやつだと思われたいという変な見栄も大いにあったからです。

弁護士に依頼をして代理人として間に入ってもらうという事は、私にとって一番恐れている相手を怒らせる行為です。

それまで親に迷惑をかけ友人に迷惑をかけ、なんとか取り繕ってきた借金にまつわる体裁がここで一気に崩壊したのです。

今回債権者に受任通知を送った私の弁護士は大変いいひとではありましたが家族ではないので私がまたギャンブルを繰り返すようなら即担当を降りてしまうだろうという事が私の中ですぐに理解ができました。

債権者に返せないという意思表示だけした後に弁護士に降りられてしまったら私は完全に無防備になります。

この弁護士が降りてしまうかもという恐怖を感じ取った時にやっと、初めて本能のレベルまで

「ギャンブル行為=自分の身の破滅」

という図式が私の中に刻み込まれたのです。大変身勝手なタイミングですけどね

 

パチンコ屋に入ったら死んじゃう装置

ここで、もしこの装置があったらという事を考えてみましょう。

漫画の「バトルロワイアル」よろしくギャンブル場に入場した瞬間に爆発する爆弾付きの首輪をつけられたと仮定します。この様な状況下では

「病気だからギャンブルがやめられない~(*_*;)」

などと抜かしていたギャンブラー全盛期の私をもってしてもその日のうちにギャンブルを断ち切れていたという強い予感があります。

「ギャンブル行為=死」という図式が脳内ですぐに理解できるからでしょう。

 

で、ここで肝心な事は、依存症当事者にとっては、爆弾なんかをつけられなくても「ギャンブル行為=身の破滅」という図式は理性の中では分かっていることなんです。

この知識がないから辞められないというわけじゃないということです。

知識というレベルを超えて、この図式への理解が脳内の本能の部分までぶっ刺さる体験が「底つき」なのではないでしょうか。

そう考えると爆弾なら辞められそうだなとも思いますよね。脳内にぶっ刺さるには十分すぎるぐらいリアルですもんね、爆弾www

 

「底つき」の個人差の原因

私は「底」の深さの違いに注目してみました

私ならばギリギリまで守ってきた体裁と見栄が崩壊したとき。

「借金」だけはしちゃいけないという強い価値観を持ってきた人は借金をする直前

消費者金融以外(闇金など)からだけは怖くて借金しちゃいけないと考える人は融資限度額いっぱいになった時。

一例ですが、このような違いがあります。この違いはその人が育ってきた時から受けてきた教育や経験によって現れるのではないでしょうか。

この「底」の深さの違いが、ギャンブルによって引き起こされた痛手がその人の脳内の深層部分にまで刺さるかどうかという点で個人差を生むのだと私は考えています。

「底」は浅ければ浅いほどいいですよねぇ。私の「底」は深すぎた、、、

 

底なんかつかない方がいいけどね!

ちょっと前までは「底つき」は必須の体験だと言われていたみたいです、最近はそうでもないらしいですが

私も「底」なんてつかないに越したことはないと思っています。私ぐらい底が深いと取り返しがつきませんからね(笑、、、えない!)

ギャンブル依存症を病気とするならば、

やっぱり対策は医療の基本中の基本、予防!!ですよ。

ギャンブル依存症の認知度が世間的にもっとあがって、気軽に「あなた依存症になりかけてるんじゃない?」なんて周囲が声掛けしあって早期に対策できる環境になればいいなと思います!以上です。

 

おまけ

仲間から聞いたパワーワード

「底を掘る」・・・当事者も底をついたと思っていた状態から、さらにその先の深みにはまっていくこと。

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