まだ衝動で消耗しているの?~ギャンブル脳と会話する変な人~

ギャンブル依存症のあんどれです。依存症と向き合っているうちに脳の声が聞こえるようになってきました。

漫画の主人公の覚醒シーンのような回復はない

昨日あれだけ余裕をかましておきながら今日は猛烈にタバコが吸いたかったあんどれです。なんとかタバコは吸っておりません。

本日はギャンブル依存症への知識が足りない当事者や家族がしやすい回復に対する誤った認識について書いていきたいと思います。その誤りとは

当事者がお説教によって反省し改心することで回復するという認識です

 

お説教では治らない

私の場合のお話をしましょう。私は何度も家族に借金の肩代わりをさせてしまいました。その度に家族会議が開かれ、私がなんでこうなってしまったのかを説明させられました。

そして一通り喋り終えていかに反省しているかを私が話し終えると

「分かってくれたならばいい、じゃあ今回は肩代わりをするがもう二度とするな」

という結論にいたりこの話は終わります。

 

そしてその後ギャンブルを繰り返し病状を悪化させていきました。

厄介な事にこのお説教の場での私は本当に心の底から反省の弁を述べて謝罪しもう二度とやらないと誓っているのです。

家族は当然ながら当事者の私さえこの誓いが長続きしない事に気付けないのです。

私はギャンブルに苦しんでいた末期に翌日の自分に向けて「どうかギャンブルを辞めて下さい」というお手紙を独り夜な夜な吐きながら書いていた時期があります。お説教されるまえから反省しているし、謝りたい気持ちで一杯なのです。

反省する気持ちがないから回復できないわけではないため、反省を促すためのお説教ではまるで効果がないのです。

 

問題が起きているのは人間性の部分ではなく「脳」そのもの

ギャンブル依存症は脳の障害です。受容体が減っているのか伝達物質が増えてしまっているのかは分かりませんが、物理的に脳の一部に変化が起きてしまっています。

この事からも、一晩のお説教で実際に異常が起きてしまっている体の一部が正常に戻るなんていうことはないと想像がつくのではないでしょうか。

漫画の覚醒シーンの様に一時の激しい感情で雷に打たれたように衝撃を受け、最強の戦士に変貌するがごとく脳が変わるなんてありえないのです。

ところがギャンブル依存が当事者の人間性の問題だと思っている家族や当事者は家族みんなで泣きながら会議をし、最後は当事者も反省の弁を述べるこのお説教の雰囲気に呑まれて、「やっと分かってくれた」と信じてしまうのです。

1に反復2に反復、3・4がなくて5に反復

このブログでも何回か書いてきたことですが、私がとても大事にしている考えなので再度書きます。

脳は電気回路と伝達物質を言語としている器官なので日本語や算数は理解できません。

なので日本語でお説教しても響きません。

脳の言語に作用させたければ薬か手術が直接的で一番効果がありそうに思えますが残念ながらまだギャンブル依存症にこの手段は使えません。

そうなってしまった時に私が知る限り一番有効に脳に働きかけられる方法というのが「反復」だということになります。

一夜にして当事者の脳が変わることはありません、年月をかけた回復への行動を反復していくことで壊れてしまった脳の回路を正常に近づけていくしかないのです。

大事だと思うのでもう一度言います。

回復には「反復」しかありません。

おことわり

プロフィール欄にも書いていますが、私のブログに書かれていることは医学的に正しいかどうか、またエビデンスの有無などの確認をしておりません。

それは教科書通りの説明ならば、私のブログなんかよりも遥かに正確な情報を他の媒体から得られると思うからです。わざわざ私のブログを読んでいただける皆様にはなるべく、当事者である私が苦悩し自問自答し続けて出した回答や、私のフィルターを通して見てきた感覚をお伝えしたいと思っているのです。

有難いことに最近読んでくださる方が増えてきましたので再度おことわりさせていただきます。

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